お知らせ
2025.04.03
トランプ大統領はウクライナの鉱物資源の共同管理をゼレンスキー大統領と協議しているが、ウクライナにはレアアース資源はほとんど存在しない。現在、中国はレアアース生産の約70%、製錬の90%以上を握っており、その圧倒的な支配を打破しようとする動きが米国で進行中である。
テキサス州ヒューストン近郊にあるダウ・ケミカルのプラント近くで、オーストラリアのライナス社がレアアース製錬工場の建設を計画している。この工場には米国や同盟国におけるレアアース生産に対する数十億ドル規模の補助金が充てられる予定だが、圧倒的な中国の支配を変えるには難しい状況にある。ライナスは米国防総省との契約で3億ドルを獲得し、2年後に稼働予定だ。
しかし、2022年以降の価格低迷が影を落とし、政府に守られた中国企業に対抗できるサプライチェーンの構築が疑問視されている。MPマテリアルズのCEOは、かつて期待されていたプロジェクトが頓挫している現状を指摘し、サプライチェーンの大半は依然として中国が支配していると述べた。中国政府は規制強化を行い、国外での関連事業の発展を困難にする狙いがある。米国防総省は持続可能なサプライチェーンの構築を目指すが、実現には困難が伴う。プーチン大統領との休戦合意も先送りになる中でレアメタルとレアアースの資源獲得戦争はこの先さらに熾烈を極めることになりそうだ。