お知らせ
2025.10.20
メキシコシティの文化と魅力
1973年にメキシコシティに足を踏み入れた瞬間、私はこの国の豊かな文化と多様性に圧倒された。大学の先輩の自宅に居候し、機械商社の駐在員としての生活を垣間見る中で、メキシコの人々との交流や現地の美味しい料理、特にテキーラの魅力に夢中になった。地域の人々から温かいもてなしを受けながら、メキシコはただの異国ではなく、私にとって特別な場所となった。
メキシコの多様な風土
メキシコは北アメリカの広大な国土を有し、山脈、平野、海岸線からなる多様な地形が生態系を育んでいる。また、亜熱帯から熱帯、乾燥地帯に至るまでの多様な気候が、農業生産の多様性を生み出している。トウモロコシや豆、唐辛子を基盤としたメキシコ料理は、その豊かさで国際的にも評価されている。テキーラを片手に、私はその深い味わいに驚かされ、現地の美しい女性たちの魅力に心を奪われた。
メキシコの社会とレアメタル
一方で、メキシコは政治的にも複雑な背景を抱えている。多党制を採用しているものの、腐敗や暴力、麻薬問題が深刻である。経済は製造業、農業、サービス業を基盤としており、特に輸出が重要な役割を果たしている。レアメタル資源の開発は、持続可能性が求められ、その中でリチウムの重要性が増している。メキシコは、電気自動車の普及に伴う需要増に応じた潜在能力を秘めている。
先住民文化とスペインの影響
メキシコの文化は、先住民文化とスペインの影響が融合した多様な形態を持つ。建築、音楽、絵画、料理の各分野で、独自の文化が共存し、国民のアイデンティティを形成している。歴史的にも、多くの古代文明が栄え、特にインカの遺跡訪問は、私に深い印象を残した。インカ文化は、鉄器や文字がなく、コルテスやピサロに侵略された時代を持つ悲しい歴史がある。
アメリカへの旅立ち
メキシコでの経験を経て、次の目的地であるアメリカへ向かう計画を立てた。ティファナからサンディエゴ国境への移動は、特に気を引き締める瞬間であった。アメリカ入国ビザの取得が大きな課題となり、一張羅のスーツに身を包み、何度も稽古を重ねたインタビューに臨んだ。緊張の中、奇跡的に30日間の観光ビザが許可されたものの、所持金は30ドルしかなかった。この状況を乗り越えるために、私はLAの日本領事館に日本からの外貨建て送金があると嘘をついてピンチを切り抜けた。初めてのアメリカ入国記念に大地にキッスをしたい衝動にに駆られた。ホットしてアメリカ入国側にあったCoffee Shopに入った。そこは100%の合衆国だった。
サンディエゴとリトル東京
その午後、サンディエゴに到着した。公共バスでLAのリトル東京に向かい、友人と待ち合わせしていた日系ホテルに投宿した。所持金の心配はあったが、異国の地での新たな冒険に胸を高鳴らせた。
結びに
メキシコでの人々との出会いや美食の体験は、私にとってかけがえのない思い出となった。そして、アメリカへの旅立ちは、新たな未知の世界への期待と希望を私に与えてくれた。これからの旅がどのような展開を見せるのか、今から楽しみである。メキシコの魅力を胸に秘め、次なるステージへと進んでいく決意を新たにした。